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岡田浩暉が25周年コンサート 『I Love Musical』に賭ける思いを熱く語る!「最大のピンチは『レミゼ』の初日2週間前でした」

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今年デビュー25周年を迎える岡田浩暉が満を持してミュージカルコンサートに挑む!そのタイトルはズバリ、『I Love Musical』。新たな世界を見せてくれたミュージカルと、自分を支えてくれた全ての人たちに“感謝”の思いを込めて歌を届けたいという岡田に、コンサートに賭ける思いや、転機となった作品『レ・ミゼラブル』について語って貰った。

岡田浩暉インタビュー

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――25周年おめでとうございます!今回のコンサートでは企画と構成にも関わっていらっしゃるのですね。

ありがとうございます!あっという間に25年経ちましたね(笑)。今回『I Love Musical』というタイトルでコンサートをやらせていただくのですが、最初にお話があった時には、一度お断りしたんですよ。と言うのも、僕は大勢の方に支えられてここまでやってきましたし、今も多くの方に支えていただいているという気持ちがとても強いんです。ですから“岡田浩暉25周年です!”って、自分一人がガンガン前に出るという形はおこがましいな…と思ってしまって。

――そのお気持ちが動いた理由は?

「これまで支えて下さった方たちへの感謝の気持ちを表す方法としてコンサートをやってみたらどうでしょう」と言っていただき、自分の中でも「そうか、そういうことなら」ってスッと切り替えが出来ました。それからは折角いただいたこの機会をどう活かして皆さんに楽しんでいただくかという方向に思いがシフトしましたね。

――ゲストもとてもゴージャスです。

岡田浩暉presentsと冠を付けさせていただいている中で、尊敬していて大好きな方たちがこれだけ集まってくださるというのは本当に幸せなことですよね。ありがたいです。

岡田浩暉インタビュー_3

ミュージカルの扉を開けてくれた『レ・ミゼラブル』

――石井一孝さん、今拓哉さん、高橋由美子さんは2003年の『レ・ミゼラブル』チームですね。

『レ・ミゼラブル』は僕にとってミュージカルの大きな扉を開けるきっかけとなった作品です。2003年から『レミゼ』でマリウスをやらせていただいたのですが、バルジャン役の石井さんもジャベール役の今ちゃんも実は僕より少し年下なんです。でも当時のバルジャンとマリウスの関係性から未だに「石井さん!」って呼んじゃうんですよね(笑)。ご本人からは「僕の方が年下なんですからやめてくださいよ~」って言われるんですが、僕にとってはいつも熱く役を演じる彼の姿がバルジャンそのものに見えて…。そんなこともあり、当時から会うたびに「石井さん」と呼んでいます(笑)。

今ちゃんはいつも背筋がびっと伸びていて、役に対して常に真摯に向かう姿勢が大好きです。高橋さんとも久々にご一緒出来るのが本当に嬉しいですね。

――マリウス役で拝見するまで、岡田さんはミュージシャンであり、ドラマにも多く出る俳優さんというイメージが強かったのですが、なぜ『レミゼ』のオーディションを受けようと思われたのでしょう。

僕は元々「To Be Continued」というバンドで音楽活動をしていまして、ドラマにもいろいろ出させていただきました。それである時期から、自分がやってきた音楽とドラマでの演技を両立させられるのがミュージカルかもしれない…という思いを胸に抱くようになったんです。丁度その頃に『レミゼ』のオーディションがあるのを知り、まずはユゴーの原作を読みました。それがとても面白くて、次にCDを聞いたらものすごい衝撃で。もしこの作品に出られるチャンスがあるならぜひトライしたいと思ってオーディションに参加しました。

岡田浩暉インタビュー_5

――オーディションはいかがでしたか?

実は僕、最初はアンジョルラス役で受けたんです。そうしたらオーディションの途中でスタッフから「あなた、マリウスの方が良いんじゃない?」と指摘され、勉強をし直して最終的にはマリウスとして舞台に立つことになりました。

――2003年はバルジャン、ジャベールがクアトロキャストでマリウスはトリプルキャスト…初めての大作ミュージカルで大変なことも多かったのでは?

それはもう大変なことばかりでした(笑)。まるで巨大な像を目隠しして触っているような感覚でなかなか全貌もつかめず…。トリプルキャストということで、稽古中になかなか自分の順番が回ってこないと不安になったりもしましたね。

――本役であるマリウス以外にも囚人や宿屋の客、裁判官等の役も担当なさいますし。

そうそう!確か全部で6~7役、マリウス以外にやってたんじゃないかなあ。時間の上でも常に戦いでしたね(笑)。そう言えば、当時の演出を担当していたジョン(・ケアード)の言葉で衝撃的な一言があるんですよ。

岡田浩暉インタビュー_6

――ぜひ伺いたいです!

あれは初日まで2週間くらいの時かな…ジョンがスタッフさんに「コーキに歌わせるな!」って言っているのを聞いちゃったんです。

――それはどんな事態で?

僕は元々ポップスを歌っていたので、ミュージカルでの発声がきっちり出来ていないまま稽古に入ってしまったんですね。でも周りは皆さんミュージカル的発声の基礎がしっかりある方たちばかりで、これはまずいぞ、と。なので、一日10時間以上、必ず声を出すと決めてボイストレーニングをやっていたんです。そうしたら肋骨の上の骨が出てきて折れちゃって…胸で息を吸うと猛烈に痛いんですよ。それをちゃんとジョンは見ていて「コーキに歌わせるな」と言ったんです。

――その後の展開が気になります。

初日まで2週間なのに骨が折れて息を吸うと痛い。このままじゃ自分は舞台に出られないんじゃないかと物凄い不安に襲われましたし、絶対にこのままじゃ終われないという闘志もありました。それで、自分の身体と対話しながら探っていくと、息を胸からではなくお腹で吸う方法が分かって…これが皆が会得している腹式呼吸か!と。その後は声を出すことがそれまでに比べてずっと楽になりました。

岡田浩暉インタビュー_4

感謝の気持ちを“ライブ”で伝えたい

――正に怪我の功名!そして『レミゼ』以降も多くのミュージカル作品にご出演される訳ですが、今回のゲスト、田代万里生さんと平方元基さんとは『エリザベート』繋がりですね。

田代万里生さんとはエリザベートでは共演は無かったですが、フランツを共にさせて頂いています。『ボニー&クライド』では仲良しの兄弟でしたが。平方元基さんとは『エリザベート』で父・フランツと息子・ルドルフという関係でご一緒したんですが、僕、二人とも大好きなんですよ!これからのミュージカル界を引っ張っていくプレイヤーだと思っています。『エリザベート』に関してはちょっとした趣向もありますので楽しみになさって下さい。他にもゲストとしてご出演いただく大塚千弘ちゃんや紫吹淳さんとの歌は勿論、トークも面白くなると思いますよ。とよた真帆さんにはMCも担当して頂きます。

――紫吹さんとご共演なさった『グッバイ・ガール』は日本ではちょっと珍しいタイプの作品でした。

あの時は演出のマキノ(ノゾミ)さんの無茶振りも面白かったんですよ(笑)。「とにかくこの作品は幕が開いた瞬間から客席にNYの風を感じてもらわなきゃいけないんだ!だから皆も肉を食べてコーラを飲んでくれ!アメリカだ!」って(笑)。ご自身も稽古場でちゃんとコーラを飲んでいらして…僕はこっそりゼロカロリーのやつを飲んでましたけど(笑)。台詞の量は膨大でしたが、そこをしっかり体に入れて、演出家のイメージをきっちり具現化していけば、こういうコメディタッチの作品は演じるのがとても楽しくなるんです。

岡田浩暉インタビュー_7

――お話できる範囲で今回の『I Love Musical』の内容について聞かせていただけると嬉しいです。

とにかく「感謝」の気持ちを皆さまにお届けしたいと思います。これまで僕を支えて下さった方たちのお陰で僕は今ここにいられる訳ですから。コンサートの構成も歌だけがばーっと流れる訳ではなく、ゲストの方を交えてのトークコーナーも充実させますし、選曲も多彩な内容でお届けします…ミュージカルのナンバーはもちろん、それ以外の曲も聞いて頂けるんじゃないかな。

『エリザベート』と『レ・ミゼラブル』に関しては、物語の部分も前面に押し出して構成出来ればと考えています…ショート・ミュージカルのようなステージングが出来たら面白いですよね。

僕自身、最初はほぼミュージカルのことを知らないままに舞台に立って、ミュージカルの現場で多くのことを学ばせて頂きました…この世界を心から愛しているんです。今回のコンサートでは、支えて下さった方、関わってくださった方、もちろん客席から応援して下さった方たちに加えて“ミュージカル”にお礼を伝える気持ちで歌えたらと思っています。きっと楽しんでいただけるコンサートになると思いますので、ミュージカルがお好きな方も、まだミュージカルについて良く分からないという方もぜひ劇場に足を運んで頂ければ幸いです。楽しい時間を一緒に過ごしましょう!

岡田浩暉インタビュー_2

今年デビュー25周年を迎える岡田浩暉。ミュージシャンとしてデビューし、多くのドラマにも出演してきた彼の大きな転機となったのがミュージカルとの出会いだった。オーディションを勝ち抜き、2003年の『レ・ミゼラブル』でマリウスを演じた岡田は、『レミゼ』をきっかけに数多くのミュージカルに出演する。『スウィート・チャリティ』、『TITANIC the musical』、『ブラッド・ブラザーズ』、『グッバイ・ガール』、『エリザベート』etc…。彼が演じるキャラクターからはいつも“優しさ”が垣間見える。

信頼する仲間たちと共に、ステージから精一杯の感謝の気持ちを表したいと語る岡田が、どんな構成で25周年記念コンサートの舞台に立つのか。真冬の劇場に温かい明りが灯る瞬間を見逃さないようにしようと思う。


◆KOHKI OKADA presents 『I Love Musical』
2016年2月6日(土) 13:00/17:30
2016年2月7日(日) 12:00/16:30(追加公演)
東京グローブ座

(撮影/原地達浩)

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(文/上村由紀子)

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