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ミュージカル『パッション』クララ役の和音美桜にインタビュー!「大人の恋物語を思いっきり体感してください」

『ルドルフ ザ・ラスト・キス』との出会いで再びスタートラインに立てた

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――和音さんは宝塚の退団後も多くのミュージカル作品でご活躍なさっていますが、ターニングポイントになった作品は何でしょう?

(少し考えて)やはり…『ルドルフ ザ・ラスト・キス』(2012年)ですね。作品、演出家、役(=マリー・ヴェッツェラ)…全てにおいて、人生観が変わる出会いだったと思います。元々歌は好きで、演技も嫌いではなかったのですが、『ルドルフ ザ・ラスト・キス』で演出家のデヴィッド・ルヴォーさんから芝居をする事の楽しさをすごい勢いで注入して貰ったという感じでしょうか。今後もミュージカルの舞台に立つのなら、得意な歌に逃げるのではなく、演技をする事とさらにしっかり向き合わなければいけない…そのことを改めて教えられた作品でもあります。『ルドルフ ザ・ラスト・キス』はミュージカルの世界で、私をもう一度スタートラインに立たせてくれた舞台…今でも心の奥にずっと残っている作品です。

――今後、トライしてみたい役や作品がありましたら教えて下さい。

私、昔から面白い役が好きなんです。面白いって言うのは、ひょうきんって意味ではなくて、ザ・ヒロインという役柄ではなく、ちょっとひねりが入っている様なキャラクターで…。

――良かった!『UTA・IMA・SHOW』で目覚めてしまったのかと(笑)。お稽古場で岡幸二郎さんに「和音さん(アレをやらせて)大丈夫なんですか?」って思わず聞いてしまう面白さでした。

ですよね(笑)私、一応宝塚の出身なのに良くアレをやったな、と(笑)。コメディーも大好きですが『UTA・IMA・SHOW』は大人の壮大な遊び心の集大成ですから(笑)。『ルドルフ ザ・ラスト・キス』のマリー・ヴェッツェラを演じた時に感じたのですが、一人の人間の人生を生き切る役には魅力を感じます。台本に描かれていない部分を埋めて、自分ではない人の人生を生きるって大変だけどすごくやりがいがあるな、と。今後もそういう役柄に巡り会えたら嬉しいですね。

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――宝塚退団後、まだ挑戦なさっていないストレートプレイはどうでしょう?

挑戦したいですね…怖いけど。“芝居の面白さ”みたいなものがやっとわかってきた感じですので、やってみたいと思います。多分、“芝居の面白さ”をまだ知らなかったら、「歌がないのは怖いー 嫌ー」って逃げ回ってたと思うんですけど(笑)。

――そういう意味では、今回の宮田さんの演出は和音さんにとって一つの財産になりそうです。

本当にそうですね。きっととても学ぶことが多いお稽古になると思います。いろいろなことを吸収していきたいです!

――冒頭の“あのシーン”からラストまで目が離せない展開になりそうです!では『パッション』を楽しみになさっている方たちに向けて、メッセージをお願いします。

『パッション』は大人の愛の話なのですが、誰しも経験した恋愛のいろいろを客席で再び体感できる作品だと思います。ご覧頂いたお客様が、心の中にしまった何かを思い出したり、今の自分と照らし合わせてドキドキしたり…良い意味で観て下さった方の心に“波”を起こせるよう“濃厚”な出演者一同頑張っておりますので、ぜひ楽しみに足をお運びください。劇場でお待ちしています!

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宝塚歌劇団を退団後、ミュージカル界の歌姫としてさまざまな舞台で美しい歌声を響かせてきた和音美桜。8月に井上芳雄がホストとなって開催された『僕らのミュージカルコンサート』では「わたしが踊るとき」「夢やぶれて」「ダンシング・クイーン」など色調の違うナンバーを歌いこなして観客を魅了した。

彼女の芝居を観ていると「一本芯が通った佇まい」とはこういうことなのだな、といつも思う。決して自分からガンガン前に出て来るタイプではないのだが、その芯の強さが観客に深い印象を残すのだ。

そんな和音がこの秋挑戦するのは『パッション』で、主人公のジョルジオを翻弄する美しい恋人・クララ役。自身も初めてと語る役柄がどう具現化されるのか…開幕を楽しみに待ちたい。

※『UTA・IMA・SHOW』は、2014年10月に草月ホールで第二弾が上演されたミュージカルコンサート。林アキラと岡幸二郎が中心となり「宝塚100周年を勝手にお祝いする」というテーマのもと、さまざまな趣向が舞台上で行われた。和音も“第二の宝塚ネーム”を引っ提げ登場。

ミュージカル『パッション』は、 2015年10月16日(金)~11月8日(日)新国立劇場 中劇場にて上演。

撮影:高橋将志

(文/上村由紀子)

パッション

作品情報パッション

トニー賞4部門に輝いた“ミスター・ミュージカル”ソンドハイムの傑作、日本初演!

  • 公演:
  • キャスト:井上芳雄、和音美桜、シルビア・グラブ、福井貴一、ほか

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