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現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』平岡祐太×眞島秀和インタビュー「三島由紀夫の作品を現代に置き換える、ミステリアスで不思議な世界観」

『道玄坂綺譚』インタビュー

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――平岡さんと眞島さんは、2004年の映画『スウィングガールズ』で初めて共演されていますよね。お互いの役者としての魅力はどんなところでしょう?

眞島:ミステリアスな部分があるところが魅力かな。

平岡:えっ、僕、ミステリアスな部分ありますか?

眞島:あるよ。

平岡:本当ですか? 自分じゃわからないですけど……言うことが日々変わるからですかね。何を考えているのかわからなくて、ミステリアスに感じるとか。

眞島:そういうのって魅力的だと思うよ、僕は好きだな。でも『スウィングガールズ』の頃は平っちもデビューしたてで、今とは全然違って初々しい感じだったな。

『道玄坂綺譚』眞島秀和

――平っち・・・って呼んでるんですか?

眞島:そうです。あれ、みんな平っちって呼ばないの?

平岡:『スウィングガールズ』の人たちだけです。

眞島:そうなんだ!

平岡:当時は眞島さんにいろいろ教えてもらいましたよね。眞島さんは役者として出演しながら、山形弁の方言指導もされていましたから。眼差しがいつも真剣な方だなと思っていました。おちゃらけた目を見たことがないです。だからか、僕の眞島さんのイメージは、絶対に裏切らなさそうな方。誠実で、紳士で・・・。

眞島:え、サムライってこと?

平岡:サムライってどういう意味ですか(笑) というより、硬派で、嘘をついてないように見えます。最近、ドラマの『ハゲタカ』にハマってDVDを見ているのですが、眞島さんの演技にすごく説得力があるなって感じます。眞島さんが言うことは、全部信じちゃいそうです。

眞島:あー、それは騙されてるね。

平岡:ええっ!?(笑)

眞島:真面目な役柄を戴くことが多いんです。今後、もっといろいろな役にも挑戦してみたいですね。

平岡:実際はどうなんですか? 真面目ですか?

眞島:プラップラしてるよ! ペラッペラだよ!

平岡:そうなんですか(笑)これから一緒にご飯に行くことが増えるとわかってくるんですかねえ。

眞島:そうね。平っちがご飯ツアーしてくれるんでしょ?

平岡:ええ、世田谷パブリックシアターの近くで三軒茶屋ご飯ツアーしましょう。僕、けっこう詳しいですよ。

――ちなみに、観劇の前後に食べられる、おすすめのお店はどこでしょう?

眞島:カレー屋の「チャナ」は絶対行ったほうがいい! 日本一美味しいキーマカレーがあります。おすすめです。

――お二人とも三軒茶屋に詳しそうですね! 世田谷パブリックシアターにはよく来られるんですか?

眞島:何度も来ました! だからこの劇場の舞台に立てるのが嬉しいんです。素晴らしい劇場だと思います。

平岡:天井の模様が空になってますしね。巨大すぎず、小さすぎず。

眞島:舞台上もそんなに広すぎることもなく、絶妙な感じだよね。

平岡:今回、舞台を張り出して能楽堂のような舞台を作るらしいですよ。

眞島:いいねいいね! ちょっと恐ろしい気持ちもありますけど。

平岡:恐ろしいです。

眞島:恐ろしいけど、やるしかないね。

平岡:そう、やるしかない。

『道玄坂綺譚』平岡祐太

――やるしかない・・・そのために今準備してることはありますか?

平岡:発声や演技レッスンに行っています。でも、いかに自分が今まで何もせず、駄目だったのかを気づかされました。「そもそも声の出し方が違う、もう少し、しっかり相手に話してください」と怒られ……。今の僕にとっての課題は“声問題”です。

眞島:“声問題”?

平岡:この前パブリックシアターで演劇を観た時にも、改めて、やっぱり声ってすごく大事だなあと気づかされたんです。声の響き方や大きさって、とても重要ですよ。小さな声だとお客さんにとってすごくストレスだし、かといってずっと大声で喋っていてもセリフのニュアンスが全部同じになってしまうし……これからクリアしていきたいですね。
あとは、道玄坂のネットカフェに行ってみないとなあ。昔はよくネットカフェに行っていたのですが、最近ではシャワーもついているらしいです。

眞島:すごいみたいだね。何日も泊まってる人もたくさんいるとか。

平岡:研究しなきゃなあ。眞島さんの役はベイエリアに住む実業家ですけど、お金持ちの研究しないんですか?

眞島:お金持ちってどうやって研究するの?(笑)

――期待が膨らみます!(笑)では最後に、観に来られる方へメッセージをいただけますか。

平岡:『現代能楽集』と聞くと、すごく難しいんではないかというイメージがあるかもしれません。ですが今回の作品では、三島由紀夫さんの作品を現代に置き換えることでとても観やすくなります。ミステリアスで不思議な世界観の、面白い作品になるのではないかと思います。

眞島:出演者も個性的な方ばかりですし、さらに、野村萬斎さんとマキノノゾミさんがタッグを組んだ作品なので、相当期待して来ていただければと思います。

平岡:ぜひ多くの方に来てほしいです。お待ちしています。

『道玄坂綺譚』インタビュー

◇平岡祐太 プロフィール◇
1984年生まれ。広島県生まれ、山口県育ち。2002年第15回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。2003年テレビドラマ『ライオン先生』で俳優デビュー。2004年、映画『スウィングガールズ』で第28回「日本アカデミー賞」新人俳優賞受賞。その他出演作に映画『いま、会いにゆきます』『しあわせのパン』、『キッズ・リターン 再会の時』テレビドラマ『ゴッドハンド輝』(主演)『龍馬伝』、『家族狩り』など。

◇眞島秀和 プロフィール◇
1976年生まれ、山形県米沢市出身。李相日監督作品『青~chong~』でデビュー。主な作品は映画『スウィングガールズ』『HERO』『悼む人』、テレビドラマ『海峡』『ゲゲゲの女房』『なぜ君は絶望と闘えたのか』『シンデレラデート』『失恋ショコラティエ』など。ほか、数々の映画、ドラマ、CMで幅広く活躍中。

◇現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』◇
<あらすじ>
渋谷・道玄坂らしき場所のネットカフェ。従業員のキイチ(平岡祐太)は、長期滞在する年齢不詳のコマチ(一路真輝)に興味を抱き、彼女の過去を聞くことに……。また、同じネットカフェでその日暮らしをしている家出少女ユヤ(倉科カナ)のもとに実業家のムネモリ(眞島秀和)が現れる……。

<公演スケジュール>
2015年11月8日(日)~21日(土) 世田谷パブリックシアター

撮影:高橋 将志

(文/河野桃子)

現代能楽集Ⅷ「道玄坂綺譚」

作品情報現代能楽集Ⅷ「道玄坂綺譚」

三島由紀夫原作×野村萬斎企画・監修×マキノノゾミ作・演出という異色タッグで“古典と現代の融合”の新たな姿を描き出す

  • 公演:
  • キャスト:平岡祐太、倉科カナ、眞島秀和、一路真輝、ほか

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