HEADLINE

インタビュー

DANCE OPERA『マスカレード~Final』東山義久×水夏希にインタビュー!「二人の共通点は“男気”があるところ!?」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

DIAMOND☆DOGSのダンスオペラ三部作の最終章となる『マスカレード』。これまで男性だけのキャストで上演されていたが、今回は水夏希がDIAMOND☆DOGSに初登場。『ヴェニスの商人』をモチーフとした作品で、これまでは東山義久が演じていたポーシャを今回は東山と水が二分して演じるという面白い試みだ。2幕ではショーケース的に様々なタイプのダンスも楽しめることも注目される。開幕直前、東山と水に話を聞いた。

東山義久、水夏希

関連記事:DIAMOND☆DOGSと水夏希が初共演!DANCE OPERA『マスカレード~Final』再々演

――お二人が最初に共演されたのは、昨年の水さんのコンサート『mirage~蜃気楼~』でしたね。

東山:以前から水さんの舞台は拝見していたんですが、共演は初めて。でも初めて会った気がしなかったですよ。

水:確かに(笑)

東山:水さんは宝塚でトップスターでいらして、たくさんの劇団員を率いていた方。僕も宝塚と比べたら小さいけどDIAMOND☆DOGS(以下、D☆D)でリーダーをやっているので。それに水さんは歌も芝居も何でもできるけど特にダンスがとても素敵。僕もダンスが入口でこの世界に入ってきたから、そういうところも似てるなあと思いますね。何か、お姉ちゃんみたいな感じ(笑)

水:D☆Dでは(東山さんが)お兄ちゃんですよ。

東山義久、水夏希

――昨年のコンサートのときのトークで「お互いの呼び名を決めよう」と「なっちゃん(水)よっちゃん(東山)」という呼び方を決めてらしたのですが、実際はどう呼んでいらっしゃるんですか?

東山:今回は立場上、「水さん」とお呼びしてますけど。

水:私は「よっちゃん」と呼んでる(笑)。私が「よっちゃん」というと周りの皆が「?」となるのね(笑)

東山:最近は僕より下の年代の人とやるところが多くて、どこに行っても「リーダー」と呼ばれるんですよ。だから「よっちゃん」と言われると、自分でも一瞬「誰?」と思う(笑)

水:でも確かに「D☆Dを12年間引っ張ってきたリーダーだな」というのは感じますね。森(新吾)さんとずっと二人でやってきたという阿吽の呼吸も感じるし。

――『マスカレード~Final』で、お二人の役どころは?

東山:前回の公演を下敷きにしているんですが、今回は僕がするポーシャという役を二分したような構成になってるんです。

水:前回公演の映像を見せていただいたんですが、今回は「よくここに違う人物をうまいことはめこんだなあ」と思いましたね。初めて見た方も違和感なく見られると思う。

東山:水さんが演じるポーシャは白いイメージ。僕のポーシャが生まれ変わって、僕が演じる前世のポーシャの世界に迷い込むような形なんです。僕らって「血がつながってるんじゃないかな?」と思うくらい、(顔の)パーツが似てるじゃないですか(笑)

水:パーツがね(笑)

東山:だから、演出的にも水さんがふっと消えたら急に僕に入れ変わるところもあったりして。二人の関係性をお客様にも「ああ、こういうことかな?」と感じていただけると思うんです。僕が踊っていたところを水さんにやっていただいているので、大変なこともあるかもしれないけど。

水:大変(笑)! 本当に大変。皆さんダンサーだから跳ぶし回るし、スピードとパワーについていけないんですよ。

東山:僕はいつもはD☆Dの中だけで振付をするから、女性に振付することがないんですよ。いつものようにやってたら「よっちゃん、ちょっと待って」って。つい、男性の振りをつけてしまうので(笑)

水:私、こんなに踊れなくて大丈夫なの? と思って。

東山:全然大丈夫です!

東山義久、水夏希

――あれだけ踊れる水さんがそう思われるとは、体力的にもハードな公演なんでしょうね。

東山:しかも、1幕2幕の間の休憩がなくて、ノンストップですから。2幕は1幕の世界から打って変わって。

水:ショーケースですね。

東山:宝塚方式で(笑)。2幕の水さんはバリバリですよ。ハットをかぶって男を引き連れて踊って。

水:1幕と2幕が全然違う感じになってるからね。

東山:まったく違う面が見られて、水さんファンには二度おいしい公演になると思う。水さんはいろんな種類のダンスに出られますから。

水:ヒップホップもね。

東山:お得意のジャズ系もあるし。水さんコーナーの最後は「ジャン!」って終わった瞬間に、もう全員で「うぉーっ!」と拍手ですよ。

――水さんは男性の中で紅一点、しかもマニッシュなダンスもあるというのはいかがですか?

水:こういうタイプのダンスは久しぶりで楽しいですね。でも、宝塚の男役のときとはちょっと違うのも不思議ですし。新しいジャンルの踊りに身体を慣らすのもあって、必死に稽古してここ(稽古終盤)まで来たので、あとは残りの時間で自分らしさも入れていけたらと思いますね。

――D☆Dは演出も振付も自分たちで作り上げていますよね。そういうクリエイティブな現場に参加するのは?

水:それが本当に素晴らしいですよね。稽古の音源も自分たちで編集したり、それぞれのソロは自分で作ったりするし。

東山:分業がね。演出担当、音楽担当、台本担当。

水:一芸担当とかね(笑)

東山:(和田)泰右とか、ずっとニコニコしてる子もいるしね。

水:マスコット的存在ね。

東山義久、水夏希

――ちなみに一芸担当は?

東山:咲山(類)さんですね(笑)

水:ダンサーの皆さんに身体の使い方やトレーニングの仕方を教わってますよ。

東山:かざみん(長澤風海)のバレエ講座に穴沢(裕介)さんの筋トレ。

水:そうそう。新しい、実り多い時間です。

――D☆Dの皆さんも出演の皆さんも、バレエやヒップホップなどいろいろなジャンルの方が揃っていますね。

水:そう、そこがすごいですよね。皆それぞれ自分の元々のジャンルも踊るけれど、違うものも踊るから。皆、本当に個性的。

東山:だから、D☆Dのメンバーが同じ振りを踊っても、揃わない(笑)

水:皆、自分の基本の身体の動かし方が違うから。たとえて言うなら「フランス語、英語、ドイツ語」みたいに言語が違うんです。それで同じ音楽を奏でるところがD☆Dらしさになっているなと思いますね。

――共演されてみて、改めてお互いに魅力を感じるのはどういうところですか?

東山:水さんはいい意味で両性具有的な二面性をお持ちなので、今回の『マスカレード』でも、1幕と2幕で「同じ人かな?」と思うくらいなんです。それに、華がありますね。水さんが他のメンバーを率いている絵が「やっぱりすごいな」と思って。本当に魅力的なんです。

水:よっちゃんは独自の世界観をお持ちだなと舞台を見て思っていたんですが、今回ご一緒してその原点を見た気がしますね。宝塚で20年かけて男役を磨き上げてきたように、「東山義久」というパーソナリティを自分の素材を最大限に生かして確立しているんだなと感じました。

東山義久、水夏希

――『mirage』でお話を伺ったとき、「二人は男気があるという点で共通している」という話が出たのですが、その気持ちは今も変わらない?

東山:それは改めてそう思いますね。女気ではないですね。

水:まあ(笑)

東山:水さんは皆が気を遣わなくてもいいというスタンスで、「大丈夫よ!」と接して下さるので。気を遣って下さるし「いい作品を作ろうよ」と言ってくれているところに男気を感じますね。

水:東山さんの舞台を見ると「自分と似てるな」と思うことが多かったんですよね。でも、実際に一緒にやってみて、宝塚の男役のときの自分の生き様と似てるんだなと思ったんです。今回の舞台では東山さんのポーシャが過去の自分なのだけれど、それと同じで、なんだか過去の自分を見ているみたい。自分を受け入れてくれるカンパニーがいて、お客様がいるから自由に安心して「お客様がこうすればもっと喜んで下さるんじゃないか」とどんどん膨らませていけてるんだなと思いますね。

東山:僕はこの間の『CLUB SEVEN』もそうだけど外の舞台に出るのは、D☆Dに帰って来るためというところがあって。宝塚は退団したら帰れないじゃないですか。僕の場合はとりあえず、卒業・退団はないので(笑)、それを決断するのはとても勇気がいることだろうなって思うんです。

水:大海に小舟でこぎ出す、みたいな感じ(笑)?

東山:何かわかる気がします。強くなりますよね。

水:そうそう、迷うし、不安になるし。宝塚にいたときは「私を信じてついてきたら大丈夫!」と、全面的に自信を持ってお送りしてたんです。そうしないと、組子がどうしたらいいか迷ってしまうから。今思うと「人生、あんなに強気でいられることはないよ」と思うけれど(笑)。宝塚を退団して5年で紆余曲折の結果、自分に残ったものは自信を持って大事にしていきたいなと思うし、それをベースにして新しく構築していっていいんだということをこの稽古期間中に感じてますね。

東山:僕も12年間リーダーでD☆Dを率いてきて、自分に「絶対大丈夫!」と言い聞かせてやってきましたから。嘘でも「信じてついてこい」みたいな勢いがないとできない。でも、それが舞台上でのオーラになり、大きな力になるのかなと思うんです。

東山義久、水夏希

◇東山義久(ひがしやま・よしひさ)プロフィール◇
1976年3月21日、生まれ。1998年、ミュージカル『Shocking Shopping!』で初舞台。以降舞台を中心に活躍。2003年に結成した、エンターテインメント・ユニット「DIAMOND☆DOGS」のリーダーとして、構成・総合演出も手掛けている。主な舞台出演作に、ミュージカル『エリザベート』『レ・ミゼラブル』『ちぬの誓い』『ニジンスキー』、『DANCE SYMPHONY』『BOLERO』『サロメ』など。7月29日より、ミュージカルショー『Dramatic Musical Collection 2015』に出演。

◇水夏希(みず・なつき)プロフィール◇
8月16日、千葉県出身。1993年、宝塚歌劇団入団。2007年、雪組トップスターに就任、『エリザベート』トート役、『カラマーゾフの兄弟』ドミトリー役など幅広い役柄を演じたほか、雪組男役スター5人による「AQUA5」を結成しCDデビューも果たしている。2010年の退団後は、舞台、コンサートを中心に活動している。7月16日より、舞台『新版 義経千本桜』に主演、また9月18日より、コンサート「SHOW with MIZU」の開催が決定。

SUPER"D-☆"CRUSING SHOW 2015 SPECIAL DIAMOND☆DOGS
DANCE OPERA『マスカレード~Final』

【東京公演】2015年5月27日(水)~31日(日) 天王洲 銀河劇場
【大阪公演】2015年6月5日(金) サンケイホールブリーゼ

構成・演出・振付:D☆D
音楽:la malinconica NASA
出演:DIAMOND☆DOGS(東山義久・森新吾・小寺利光・中塚皓平・和田泰右・咲山類・TAKA)
長澤風海・穴井豪・当銀大輔・穴沢裕介
水夏希

ロシアの巨匠・ハチャトリアン作曲「マスカレード」の楽曲をアレンジし、シェイクスピア作『ヴェニスの商人』のストーリーをモチーフにして進行。DIAMOND☆DOGSのダンスオペラ三部作の最終章ファイナル!

  • 1

(文/大原薫)

マスカレード~Final

作品情報マスカレード~Final

DIAMOND☆DOGS珠玉のダンスオペラ三部作、その最終章

  • 公演:
  • キャスト:東山義久、森新吾、小寺利光、中塚皓平、和田泰右、咲山類、TAKA、長澤風海、穴井豪、当銀大輔、穴沢裕介、水夏希

RELATED TOPICS

関連記事

注目のキーワード

今エンタステージで話題のキーワード一覧

RANKING

アクセスランキング

HOT ENTRY

注目のインタビュー

INTERVIEW

独占インタビュー

TOP