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『めんたいぴりり』主演・博多華丸にインタビュー!「博多座に出る、というのは大河ドラマに出るのに匹敵するんじゃないですか」

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2014年の『THE MANZAI』優勝も記憶に新しい博多華丸・大吉。ネタにもされていた博多華丸の坊主頭が印象に残った人も多いのでは?2013年に、テレビ西日本開局55周年ドラマとして放送された『めんたいぴりり』で主人公・海野俊之を演じた華丸。辛子明太子を日本で初めて製造した『ふくや』創業者をモデルにしたこのドラマが非常に好評を博し、2015年2月に続編が、そしてなんと3月には博多座で舞台化が決定!“役者・博多華丸”としての大舞台を控え、その心境やいかに?

博多華丸

――ドラマの好評を受け、続編、そして舞台化となりました。しかも博多座ですが、舞台化が決まった時はどんな心境でしたか?

ご丁重にお断りしたんです、無理だと(笑)自分の身分もわかってますんで。(福岡)市民会館小ホールくらいだったらいいんですけどね…博多座の大きさはよく存じてますので。

――では、出演を決められた理由というのは…。

会社に言いくるめられました(笑)お話をいただいた時は最初、マネージャーも、ほとんど出る予定のない大吉さん含め戸惑ってましたから(笑)ドラマはおかげさまで賞とかもいただいたんですけど(編注・第30回ATP賞・奨励賞、第51回ギャラクシー賞・奨励賞、平成26年度日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ番組優秀賞を受賞)、舞台はやはり別ですよね。やり直しが効かないですから。単純に「台詞忘れるかも」という恐怖もありますし。

――周囲の皆さんの反応は。

「行く行く!」って軽いもんでしたよ。他人はことの大きさがわかってないんです(笑)。親世代は喜んでくれましたけどね…博多座に出る、というのは大河ドラマに出るのに匹敵するんじゃないですか。

博多華丸

――2013年のドラマ版が初主演でしたよね。

今までしたことのない仕事で、本当に必死でした。ただ、改めて「これ(ドラマ)のお陰で漫才が見やすくなった」と嫁に言われました。僕らの漫才って意外と僕の一人の演技が多いんです。だからドラマの経験のおかげじゃないか、と。僕はよくわからないんですけど。大変でしたけど、終わってみたら楽しかったですね。一緒に撮影したメンバーも仲良くなって、ドラマが終わっても、劇中の「ふくのや」の関係性が続いてますね。

――俳優としてドラマに出演されることに不安はあったんでしょうか?

芸人がドラマに出るってことで、コントみたいになるんじゃないかなと最初懸念してたんです。でも監督さんがすごく演出をつけてくれて。僕はもう口答えしない、言われたとおりにするって決めてましたから。「怒られたくない」の一心です。舞台も演出家の方を決める時に、一つだけお願いしたのは「灰皿を投げるような人だけはやめてください」と。怖くない人をお願いします!と。そこにおびえているんです(笑)。

博多華丸

――モデルになったふくや創業者・川原俊夫氏は全国的にはもちろん、福岡では特に有名人だと思うのですが、そんな方を演じるプレッシャーはありましたか?

ありましたよ!例えばドラマ中に「山笠」というお祭が出てくるんですけど、すごく伝統があるお祭りで。茶化されると博多の人間は怒るんですよね。でも僕はたまたまあの祭りに毎年参加していたんで「あいつは(山笠を)やっとったけんね」という感じで寛大に許してもらってるというか。ふくやの先代社長も、そうやって「山笠」にずっと関わってきた方なので…いろんな歯車が合った感じですよね。これは福岡市というか、福岡の博多区以外の人にはうまく伝わらない、非常にデリケートな話なんですけど(笑)

――舞台版でも実物大の「山笠」が登場するとか。楽しみですね。

しかも博多座なんてお膝元ですからね…大変ですよ!「終わりが始まり」みたいなもんで。周りの人たちから「お前、観に行ってやったのにうちの店来んね」とか言われるの、目に見えてますから。向こう10年くらいがんじがらめですよ(笑)。

――華丸さんが演じられる、主人公の俊之のキャラクターがすごく魅力的なんですが、シンパシーを感じる部分はありますか?

共通の部分というか、外で偉そうにして、家に帰ると奥さんに「すいませんでした…」っていうのはまんまというか。僕にかぎらず、福岡の男ってそういう人多いんじゃないですかね。僕も夫婦げんかほとんどしたことないですから。僕が口答えしないんです。外ではやりっ放しですけど(笑)。

博多華丸

――ちなみに、華丸さんの中で「舞台」といえば何をイメージされますか?

吉本新喜劇です(即答)それしか知らないというか、何度か博多座も観劇に行ったことがあるんですけど、あまりにも別世界に思えて…僕、1年半くらい新喜劇に出させていただいていたんです。あれも特殊な空間ですよ!月曜日に台本渡されて、3時間くらい練習して、火曜日本番ですからね!火~木で舞台の上で本番やりながら固めていって(笑)、金曜にドライリハでカメラ回して、それを見ながら反省して、土曜日に本番収録っていう。

——それは…ハードですね。

でもいい経験になりましたよ。「台詞がなくても舞台にいること」の難しさとか…脇役がいてからこそ主役が立つ、というのはあの時に実感しましたね。

――しかし今回は「初主演」でもありますね!

カンニング竹山とか脅かすんですよ!「知ってますか?主演は毎日差し入れするんですよ」「まず照明さんにビール渡すんですよ、そうしたら明かりが違うんですよ」とか。「ホントかお前!?」っていう(笑)。

普段は漫才で二人で舞台に立ってますけど、今回はチームプレー。お客さんの前に立つ快感もみんなで分かち合えますし、みんなでウケたら快感がもっと大きいんじゃないかなと。そこは楽しみですね。

博多華丸


◇プロフィール◇
福岡県福岡市出身。1990年、相方の博多大吉とお笑いコンビ「博多華丸・大吉」を結成。「ルミネtheよしもと」「なんばグランド花月」に定期的に出演し、漫才で活躍。児玉清、川平慈英などのものまねでも人気を博している。日本テレビ系列『ヒルナンデス』『有吉ゼミ』のほか、地元福岡で長年愛されているテレビ西日本『華丸・大吉のなんしようと?』など、レギュラー番組多数。東京、福岡をまたにかけて活躍している。食についてのこだわりが強く、また福岡ソフトバンクホークスの大ファンとしても知られる。本舞台で博多座初登場。

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◇『めんたいぴりり』あらすじ◇
海野俊之と千代子は、日韓併合後の釜山の街で生まれ育ち、夫婦となる。二人の子どもとともに命からがら第二次世界大戦を生き抜き、日本に引き上げて、博多で食料品店「ふくのや」を始める。店は順調だったが、俊之は青春時代に食べた辛子明太子の味がどうしても忘れられず、明太子作りに没頭する。味に妥協せず試行を重ね続ける俊之の姿に、千代子は惚れ直し、従業員たちや近所の人々も応援し、ついに―。

◇出演◇
博多華丸、酒井美紀、紺野美沙子、宇梶剛士、モロ師岡・西村雅彦(Wキャスト)、瀬口寛之、斉藤優(パラシュート部隊)、福場俊策、井上佳子、ゴリけん ほか。

博多座3月公演
『めんたいぴりり ~博多座版~』福岡・博多座
2015年3月6日(金)~29日(日)

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(文/川口有紀)

めんたいぴりり

作品情報めんたいぴりり

暗闇を生き抜き、夢を追い求めた人々の物語

  • 公演:
  • キャスト:博多華丸、酒井美紀、西村雅彦、モロ師岡、紺野美沙子、宇梶剛士、ほか

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