HEADLINE

作品データベース

ベター・ハーフ (2015年)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ベター・ハーフ

性別も年齢も異なる4人が、それぞれの愛の形を描く

物語は4人の男女によって紡がれる。若い諏訪は、ある日上司・沖村から「自分の代わりにネットで知り合った女性とデートをしてほしい」と頼まれる。なぜなら「お前の写真を俺だと言って送ったから」と。驚きを隠せないが、上司である沖村の頼みは断れない諏訪。待ち合わせ場所に行くと、ひとりの若い女性・平澤が待っていた。しかし、平澤もまた、友人・小早川に身代わりを頼まれその場に来ていた。小早川は、男の身体を持って生まれ、女性の性を自認するトランスジェンダーであり、彼女もまた自分自身の写真を相手に送れなかったのだ。こうして若い男女、中年の男と、トランスジェンダーの女性の四人がすれ違い、ぶつかり、笑い、別れ、慰め、歌い、闘い、繋がる恋の物語は始まった―。

『ベター・ハーフ』は鴻上尚史の作・演出による書き下ろし作品。風間俊介、真野恵里菜、中村中、片桐仁という個性豊かな俳優陣が演じる四者四様恋模様。登場人物たちの関係が密接に絡み合いながら複雑な人間の内面を浮き上がらせる。それぞれの“ベター・ハーフ”を探し求める姿は、観る者の心に愛の形とは何かを問いかけてくるようだ。

大人になると、みんな何かを失っている。風間演じる諏訪は“自分がこうしたい”という欲望を、片桐演じる沖村は自分自身に対する自信を、真野演じる平澤は意地の張りどころを、中村演じる小早川は性と向き合う覚悟を。だからこそ、もう一度“生きる”ために人は恋をするのかもしれない。作中で描かれる男女の恋愛、性への向き合い方の違いもおもしろい。男が間接的なところで、女は意外と直接的だったり。「男は見栄っ張り、女は欲張り」と語られる男女両方の側面からの恋愛観は、皆どこか心に思い当たる節があるだろう。思い通りにならないから、恋は不恰好で切なくて苦しい。それでも誰かと関わって生きていくことは素敵なことなのだと思わせてくれる。人はひとりでも生きていけるけれど、パズルのピースを探すように“自分に必要な誰か”を求め続けることは、人生を何倍も豊かにしてくれる。恋をすること。その感情そのものが、人が生まれてきた意味なのかもしれない。

ベター・ハーフ 詳細情報

主催
  • ニッポン放送
  • サードステージ
公演
劇場
  • 本多劇場
  • サンケイホールブリーゼ
  • よみうり大手町ホール
キャスト
スタッフ

『ベター・ハーフ』公式ホームページ

RELATED TOPICS

関連記事

OUR RECOMMENDATION

この作品をみた人はこんな作品もみています

注目のキーワード

今エンタステージで話題のキーワード一覧

HOT ENTRY

注目の作品

INTERVIEW

独占インタビュー

TOP