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ヴェローナの二紳士 (2014年)

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ヴェローナの二紳士

イタリア・ヴェローナとミラノをまたぎ、“恋”に翻弄される若者たちの運命はいかに!?

本作の初演は1971年。シェイクスピア初期の喜劇にロックミュージカル『HAIR』の作曲家 ガルト・マクダーモットが音楽を付け、ベトナム戦争、フラワーチルドレンといった当時の世相を反映した意欲作として、1972年にはトニー賞・ベストミュージカル作品賞とベスト脚本賞を受賞している。

演出の宮本亜門は1975年に劇団四季が上演した同作(当時のタイトルは「ヴェローナの恋人たち」)を観て衝撃を受け、いつか自分で演出することを熱望していたそう。ブロードウェイのスタッフからは「亜門が好きなようにやればいい」とのお墨付きを貰い、四季が70年代に上演したのと同じ日生劇場で全く新しい“亜門ワールド”を創り上げた。

意表を突く映像でのオープニング、3Dプリンターで抽出したようなヴェローナの書き割り的セット、そしてLEDパネルや階段を効果的に使ったミラノでのシーンに加え、登場人物たちの扮装は極めて現代風。台詞にも“今”を意識した単語がいくつか挟まれ、客席の笑いを誘う。

“2014年の今、この作品を上演する意味をとことん考えた”と語る宮本亜門の世界に登場するキャストたちのハジけっぷりも無条件に楽しい。プロテュース役の西川貴教は一歩間違えれば嫌な男にもなりかねないキャラクターを明るく魅力たっぷりに表現し、堂珍嘉邦はどこか天然にも思えるヴァレンタインをチャーミングに演じている。
プロテュースを一途に思うジュリア(島袋寛子)の純粋で健気な姿に打たれ、華のあるダンスと無意識に男性たちを翻弄するシルヴィア(霧矢大霧)の太陽のような姿に見惚れて、武田真治演じるチューリオの空気の読めなさについ笑みがこぼれる。カリスマ性と俗物の姿を併せ持つミラノ大公(ブラザートム)の佇まいも面白いし、戦地に送られたシルヴィアの婚約者・エグラモー(上原理生)のインパクトとある種の“破壊力”は必見だ。

様々な分野から魅力的なキャストが集結し、シェイクスピアの喜劇をロックやポップス、ラテンの音楽に乗せて”今”という時代に演じ切る。これほど笑えてこれほどホットなミュージカルは近年珍しい。難しいことは忘れ、舞台上のキャストたちが放出するエネルギーに身を任せて”LOVE&PEACE"な本作を思いっきり楽しんで欲しい。

ヴェローナの二紳士 詳細情報

主催
  • 東宝
公演
劇場
  • 日生劇場
キャスト
スタッフ

『ヴェローナの二紳士』公式ホームページ

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