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スペシャル映像が文字でも楽しめる!『井上芳雄の小部屋 ゲスト 島田歌穂』対談の模様を全文掲載!

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ミュージカル界のプリンスこと井上芳雄がホストを務めるトーク番組『それゆけ!ミュージカル応援し隊 井上芳雄の小部屋』がついにWOWOWでスタート。第1回(ゲスト:中川晃教)、第2回(ゲスト:渡辺麻友(AKB48))といずれも大きな反響を呼んだ本シリーズから、2017年2月11日(土・祝)に第3回が放送されました。

エンタステージでは、この注目プログラムと連動したコラム「文字で楽しむ『井上芳雄の小部屋』」を皆さまにお届けします。このコラムでは、番組内でのトーク内容をほぼ全編にわたり書き起こし。ミュージカル愛溢れる濃密なトークを、文字という形でじっくりと味わっていただければ幸いです。また、WOWOWでの放送を見ることができなかった方も、ぜひこの機会にスター同士のスペシャルトークをお楽しみください。

『それゆけ!ミュージカル応援し隊 井上芳雄の小部屋 ゲスト 島田歌穂』井上芳雄&島田歌穂

第3回にゲスト出演したのは、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の日本版オリジナルキャストを務め、歌手としても活躍を続ける島田歌穂。40年以上のキャリアを誇る“大先輩”と、井上芳雄はどんな言葉を交わすのか、必見です。

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井上:本日はお越しいただきありがとうございます。

島田:こちらこそよろしくお願い致します!

井上:お待たせしてすみません。

島田:お声がけいただいてありがとうございます。

井上:こういう試みをしております。ミュージカルについて語り合うという。

島田:どうしましょう、私なんかで大丈夫でしょうか。

井上:歌穂さんしかいないんじゃないかという話になりまして。

島田:ありがとうございます。

井上:今日は写真も背景に出しております。

島田:懐かしい!これは?

井上:僕は『ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~』ですね。歌穂さんは言わずと知れた『レ・ミゼラブル』のエポニーヌですよね。

島田:そうですね。長いことやらせていただきました。懐かしい。

井上:どちらもジョン・ケアード演出です。たまたまかもしれませんが。ただ、こうやって並んでいますが、僕たち共演したことはないんですよ。

島田:まったくないです!なんでだろう?!絶対共演させまいという何かが・・・(笑)

井上:実は裏で歌穂さんがNOを出しているとか?(笑)

島田:違う!私はずっと共演したいって!

井上:僕も言ってます。

島田:いろんな場所で言ってますよね。

井上:そう、実際に「歌穂さんこの役いいと思うんですけど・・・」とか、意見を求められたら言ったりしてますよ。

島田:そんなことしてくださっているんですか?

井上:何回も言ったことあるんですが。スケジュールなのかわからないですが、力が働いているのか・・・。

島田:いつでもお待ちしているんですが。

井上:こちらこそです。歌穂さんのコンサートに呼んでいただいたり、来ていただいたり。

島田:あと夫の島健のコンサートにも。

井上:ご主人の島健さんにもお世話になっております。最近ですよね。

島田:6月6日、66歳、本当にありがとうございました。

井上:一緒にデュエットしたことは何回かありますが。

島田:その度にステージ上から「皆さま、二人まったく共演したことがないんです!何かぜひ」と(笑)

井上:だいぶ言ってますよね。だから少なくともこういう話す場を持ちたいなと思いまして。

島田:嬉しいです。

井上:さっきも言いましたが、大先輩の歌穂さんをお呼びするのは、僕みたいなものが申し訳ないですけど、WOWOWさんがミュージカルを応援してくださるので。

島田:すごく嬉しい。

井上:なぜかはわからないですが、WOWOWさんの中に個人的にミュージカルが好きな人がいっぱいいて、その人たちが無理やりこういう番組を作ってくださって(笑)

島田:すごく嬉しいですね。

井上:これを活かさない手はないと思って、今日歌穂さんをお呼びしております。聞いたところによると、今年デビュー40周年ですか?

島田:いえ。

井上:だいたい40年?それともオーバー?

島田:1974年にデビューなので、40年オーバーしました。お前は一体いくつなんだと(笑)

井上:いやいや、だいぶ幼いころからやってらっしゃいますから。

島田:生まれてすぐデビューしたと思ってもらえれば。

井上:赤ちゃんモデルからということで、すごいですね。ミュージカルに関わってイコール40年でないとしてもほとんどですよね。

島田:子役でデビューしてですね。最初はテレビドラマだったので。

井上:有名な。

島田:『がんばれ!!ロボコン』という。

井上:ロビンちゃんという役ですか?

島田:はい。

井上:聞いたことはありますが、見たことはないですね。

島田:そういう世代ですよね。

井上:ですね、今聞いたらまだ僕生まれてなかったですもん。

島田:本当だよね(笑)

井上:わかります。僕も最近そういう人が多くて。

島田:本当?

井上:生まれてないはないですが、小学生の時に井上さんの舞台見てましたという人と一緒にやる日が来るなんて最初の頃は全然・・・

島田:だって今や若い人たちの憧れの存在ですもの。

井上:その都度憧れのミュージカルがあったと思うんですが。最初はドラマというか演技から始められた?

島田:はい、デビューしたきっかけは小さい頃からバレエを習っていました。もっと辿っていくと私の母が宝塚の女優、タカラジェンヌだったんです。父は音楽家で作曲、編曲、ボイストレーナーもしていました。そんな間に生まれたので、常に音楽が身の回りにあって気がついたら歌ったり踊ったりしていて。バレエも習っていて。それがきっかけでテレビドラマに。バレエのできる女の子を探していると。

井上:じゃあその中で歌ったり踊ったりもあった?

島田:ロビンちゃんで?歌わないです。もっぱらバレリーナロボットなので。

井上:そういう設定なんですか?

島田:はい。

井上:全然(知らなかった)

島田:ちょっとネットででも。

井上:見てみます。

島田:すぐ出てきます。

井上:ロビンちゃんはバレリーナロボットなんですね。

島田:金髪で。なかなか可愛らしかったですよ(笑)

井上:そうだと思います。歌穂さんは歌とかお芝居のイメージが強いですが、最初はダンスというか踊るところから?

島田:はい。

井上:じゃあ最初から三拍子揃っていた。

島田:(自分では)わからないですが。歌はただ好きで歌っていて、ドラマをやった時にお芝居って楽しいなと思いました。

井上:そこで初めてお芝居を?

島田:はい。ちょうどそんなデビューして間もない頃に『ザッツ・エンタテインメント』という、ミュージカルの名場面ばかりを集めた映画を見たんですね。それが子ども心に「ミュージカルっていいな!」って。

井上:それまでもお母様の影響とかで見たりしたことは?

島田:ありましたけど、すごく鮮烈に「ミュージカルって歌って踊ってお芝居して好きなことがいっぺんにできる、いつかやりたいな」って。

井上:『ザッツ・エンタテインメント』を見て。

島田:はい、忘れられない瞬間でした。

井上:そこからミュージカルに。

島田:しばらく子役ドラマ時代があって、それから17歳の時にアイドル歌手やりませんか?と言われたんです。

井上:ありとあらゆるところを経験しているわけですね。子役からアイドルから。

島田:ちょうど第三次アイドルブームの頃で、ぶりっこでミニスカート履いて・・・。

井上:同期は誰が?

島田:前の年が松田聖子さん。

井上:じゃあ本当に黄金期、全盛期というか。

島田:で、アイドルブームがあって、今しかできないしせっかくチャンスをいただいたので頑張ろうと思ってミニスカート履いてデビューしたわけです。踊れるからということで振り付けもあって、歌って踊って。でも、なんかちょっと合わないかなぁ、なんて。この道はないのかなあ、と。

井上:しばらく何年かはアイドルを?

島田:2年くらいですね。違うかなと思い始めた頃に、ミュージカルのオーディションがあると言われて、18歳の時に『シンデレラ』というミュージカルのオーディションを受けたんです。

井上:それはハマースタインのやつですか?

島田:オリジナルの『シンデレラ』です。で、受けたらシンデレラの役で受かったんです。

井上:それはそうでしょうね。それだけやってきてお芝居もやってるし。

島田:びっくりで、狐につままれたみたいで、「いきなり主役でいいんですか?」という感じでした。それが18歳の時の初舞台でした。

井上:だいぶ濃いですね。そこまでの人生がいろいろ。学校にもちゃんと通っていたんですか?

島田:行ってました。一応行ってたけど、高校時代はアイドルデビューしてかなり忙しかったから、成績とかは(笑)ただただ、なにかをつなぎ止めるように学校に通っていただけです。とにかく初舞台の初日に、ドキドキしながら迎えました。メイクして衣装を着てお客さまの前に立った時に、自分が知らなかったエネルギーみたいなものが・・・。

井上:ミュージカルを初めてやった時に。

島田:それがばーっと出てくる感じ。そういう瞬間ってあるでしょ??

井上:はい。それを夢見てやりたいなという。でもやっていないとわからないですよね。もちろん見ていても楽しいですけど。

島田:とにかく、こんなに楽しいんだ!と。

井上:化学変化というか、歌×踊り×芝居が何十倍にもなるという瞬間が。

島田:やっぱりミュージカルってこんなに楽しいんだと。ここが自分が一番輝ける場所かもしれない、これだと思って決心してこの道に。アイドル歌手は公演終わったらすぐに止めて。しばらくサボっていたレッスンをやり始めて、アルバイトしながらオーディションを受けてという日々が始まりました。

井上:その先にこの『レ・ミゼラブル』があった?

島田:『レ・ミゼラブル』までもミュージカルのアンサンブル時代があって。台詞が一言二言みたいな。

井上:『シンデレラ』でデビューした後も結構苦労が?すぐ役がつかないとか?

島田:ありましたよ。

井上:本当に?

島田:アンサンブル時代が。

井上:オーディション受けてアンサンブルやって。

島田:落ちたのもいっぱいあったし、受かっても・・・という。

井上:その頃って日本でもミュージカルはたくさんあったというか、流行り始めたというか?どういう状況でした?

島田:まだまだ今に比べると少なかったです。

井上:ブームとかは来ていない?

島田:ブームというところまではいってなかったですね。今はロングランシステムが当たり前になっていますが、その頃はほとんどありませんでした。劇団四季さんが『キャッツ』とかをロングラン始まったかなあというくらいです。

井上:ミュージカルバブルとかも来る前ですよね。

島田:段々とミュージカル人口が少しずつ増えてくるかな、という時代だったと思います。

井上:そこが大きく状況が変わったのは『レ・ミゼラブル』あたり。『キャッツ』とかもあったでしょうが、その頃が大きいと。

島田:『レ・ミゼラブル』って、私がたまたまそこに入らせていただけたからというのがあったかもしれませんが、当時世界中に衝撃が走ったようなイメージが私にはありました。

井上:『レ・ミゼラブル』という作品で。

島田:作品も原作も普遍的な、世界中の人々に読まれているものがミュージカルになって。いわゆるロンドンミュージカルがブワーっと。

井上:そうですよね、『キャッツ』『オペラ座の怪人』とか。

島田:その中の1つとして『レ・ミゼラブル』が世界中に。ニューヨークに行っても、“君は『レ・ミゼラブル』を見たか?”というのがキャッチコピーになってたくらい。それくらいセンセーショナルだったと思います。

井上:日本でも初演の『レ・ミゼラブル』をやった時というのはやはりすごい?どんな感じだったのかなって。オリジナルキャストの方からちょこちょこ話は聞いたりしますが、実際に肌で感じることはないので。

島田:オーディションの時に何の予備知識もなく、すごいポスターが張ってあったんです。劇場に入った時に。

井上:『レ・ミゼラブル』の?

島田:帝国劇場に入った時に、黄色の大きなポスターが貼ってあってコゼットの絵が真ん中にあって、“あなたに白羽の矢が立つ”って書いてて。なんだと思って読んだら、大々的なオーディションのお知らせがいろいろ書いてありました。

井上:そういうのも初めてだったんでしょうね。

島田:とにかく全役オーディション。役の設定が書いてあって。もちろん主な役は有名な方がなるに違いないと思ってはいましたが。

井上:それまでの日本のミュージカル界というのは大体、主役の方は知名度のある方だったと。

島田:でも、海外から全部スタッフが来るということでしたし、受かるなんてことを考えたらあまりにもおこがましい。受けることに意義があると思って応募しました。

井上:それこそいろんな人が応募したわけでしょうし。誰でも受けられると言ったらアレですが。

島田:多分誰でもという感じだったと思います。稽古場でも他の作品の稽古をしていて、ちょうどそういう最中にオーディションが行われていて。「あの人今日休んだな」という感じで、みんなオーディション受けてるんだなって。誰も言わないですけど、暗黙の了解で。

井上:今も多少ありますけどね。「あいつ残っているらしいよ」とか。それがもっと大きい範囲で。

島田:なんかものすごいことが起きそうだな、というざわざわした感じが。

井上:今から見ても、並んでいるメンバーが・・・。もちろん今のミュージカル俳優の人もいるし、この人が!?という方も。シャンソン歌手のクミコさんもアンサンブルで入っていて。

島田:彼女もオリジナルメンバーです。

井上:「トラウマになってしばらくミュージカルは嫌になった」って。

島田:なんで?

井上:「自分が馴染めなくて、バリケードに居眠りしてて」って言ってました。

島田:(笑)そうなんだ。

井上:木場勝己さんは出てはいないんですよね?

島田:そうなんです。でも最初にメンバーには入っていたんです。

井上:一緒にお芝居した時に、「井上くん、僕もミュージカルやろうとしたことがあったんだよ。『レ・ミゼラブル』に残ってずっとやってたんだけど、全然決まらないから他の仕事行こうって止めたんだよ」って。本当にメンバーすごいですね。

島田:初演の時はものすごい個性派、個性的なメンバーが集まりました。

井上:皆さん毎晩飲み歩いてというか、「行くぞ!」と言って?

島田:そうですね。

井上:それ全員で行くんですか?

島田:全員はなかなか。でも時にはみんなで飲みに行って、休演日の前とか。

井上:地方とか全国回ってますもんね。大きい劇場を一ヶ月ごととか。

島田:そうですね。東京でも「今日行くよ!」となったら日比谷のガード下の店とかで(笑)それにみんな若かった。鹿賀丈史さんも滝田栄さんも初演の時はまだ30代ですから。

井上:みんな元気があるというか、舞台の後でも遊ぶ元気も。

島田:みんな本当に個性的だったし、仲良しだったし、よく飲んだ(笑)

井上:僕も飲むの好きなんですが、そういう話を聞くと今のミュージカル俳優は全然飲まなくなったんだなと思います。特に若い、僕より下くらいの世代は。ギリギリ僕くらいまでは、毎日、「行くぞ」と言う先輩がいたりしたんですけど。今のミュージカル俳優は「喉が・・・」とか言って全然来ないですよ。来ても飲まないとか。

島田:もしかして今、世の中全体がそうなっているのかな。

井上:自己責任みたいになっちゃって。

島田:自分の時間を大事にしたいからとか。自分は帰りますみたいな。

井上:お客さまの耳も厳しいというか、ミュージカルって言われやすいじゃないですか。「声が裏返ったとか、今日声が出てないね」とか。わかりやすいっちゃわかりやすい。だから守るのかな。

島田:すごく傷つくから、あんまり言わないでほしいんですけどね(苦笑)

井上:僕たちも大変ですからね、毎日。

島田:本当に必死ですからね。

井上:毎日歌うって大変ですからね。

島田:私の印象では、芳雄くんは声が調子悪いとかないんじゃないかって。

井上:多少はありますけど。歌穂さんもそうですが、僕飲んでも全然大丈夫なんですよ。もちろん気をつけて声は出していますが、飲んだからって・・・むしろ飲んだ方が出るというか。そんなことないですか?

島田:まだ30代ですよね?(笑)

井上:まだですね、後半に差し掛かった。ここから来ます?

島田:でも元々強い人は強いから。

井上:個人差がありますからね。僕も過信していたらいつか痛い目に・・・。

島田:いや、なにせ藝大(東京藝術大学)仕込みですから。

井上:それは関係ない(笑)違いますか?

島田:私は子役時代からただただ好きで。両親の影響で歌って、環境があって、たまたまこういう仕事をさせてもらってきて。発声の先生とかはきっちりクラシックの方ですし、音大でちゃんと学んだ方というのは尊敬します。

井上:イメージがね。音大を出ていると言うと皆さんそう言ってくださるんです。

★☆★二人の楽しいお話はまだまだ続きます!後半はこちらをクリック★☆★

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「ミュージカル応援し隊」公式サイトはこちら
http://www.wowow.co.jp/stage/musical/

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