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スペシャル映像が文字でも楽しめる!『井上芳雄の小部屋 ゲスト 中川晃教』対談の模様を全文掲載!

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ミュージカル界のプリンスこと井上芳雄がホストを務めるトーク番組『それゆけ!ミュージカル応援し隊 井上芳雄の小部屋』がついにWOWOWでスタート。2016年12月18日に第1回(ゲスト:中川晃教)、2017年1月2日に第2回(ゲスト:渡辺麻友(AKB48))が放送され、大きな反響を生んでいます。

今回、エンタステージでは、この注目プログラムと連動したコラム「文字で楽しむ『井上芳雄の小部屋』」を皆さまにお届けします。このコラムでは、番組内でのトーク内容をほぼ全編にわたり書き起こし。ミュージカル愛溢れる濃密なトークを、文字という形でじっくりと味わっていただければ幸いです。また、WOWOWでの放送を見ることができなかった方も、ぜひこの機会にスター同士のスペシャルトークをお楽しみください。

『それゆけ!ミュージカル応援し隊 井上芳雄の小部屋』ゲスト:中川晃教

記念すべき第1回は、井上芳雄とミュージカル『モーツァルト!』でWキャスト出演して以来の仲である中川晃教が登場。日本のミュージカル界を牽引する二人が、お互いに現在までの歩みを振り返りながら心の内を語り合いました。

中川:俺の運命の人はいないかなー。

井上:ちょっとお隣いいですか?

中川:あっ!運命の人だ!

井上:おまたせ、あっきー。やっと来たよ。

中川:待ってたよ。

井上:今日は二人で。

中川:何が始まるの?

井上:浅草の町をロマンティックに、人力車で回ろう。

中川:回るの?

井上:なぜかは聞かないで。なぜ浅草で人力車なのかは聞かないで。

中川:わかった。ドキドキするね。

井上:(二人の距離)近いよね。

中川:なにこれ。この企画なに?

井上:この企画は始まったばっかりだから、手探り感がすごいんだけど。

中川:初めてのゲストが僕でちょっとうれしい。

井上:とにかく・・・

中川:こういうの乗ったことなくて。(人力車動き出し)おおっ!

井上:目線が高くなっていいですね。大丈夫ですか?いけそうですか?

中川:(車道見て)右オッケーですよ。

井上:今日引っ張ってくれるのは石塚さんです。

中川:僕たちはエンターテイメントの仕事をやっています。行ってきまーす!

井上:ありがとう、浅草のみんな!あんまり反応ないけどね(笑)

中川:すごいなこれ。

井上:気持ちいいね。人力車乗ったことあるの?

中川:ない。はじめて。

井上:俺も。

中川:浅草は来たことある?

井上:何回かはある。

中川:こういう観光的なやつ。

井上:一回くらいはある。大学で東京に出てきて、珍しいから。

中川:よっしーも僕も車を運転するんですが・・・

井上:ちょっとドキドキしますね。青信号の間に渡りきれるのかと。

中川:あとこの無防備感が、車に当たったらヤバイよね。

井上:雨降ってきたらどうするんだ。

中川:あ、後ろに傘ありますよ。

井上:ホントだ。やっぱり写真撮られたりしますよね。今日は浅草を回りながら、ミュージカルについて・・・

中川:いいね。

井上:話そうじゃないか。この番組がその名も、『それゆけ!ミュージカル応援し隊 井上芳雄の小部屋』です。

中川:俺もよっしーもさ、本当にミュージカルを一生懸命やっているよね。

井上:ミュージカル、ずっとやってるよね。

中川:ずっと。

井上:あっきーはすごくやっているよね。

中川:すごくやってるよ。よっしーもすごくやってるよね。

井上:俺もやってるけどさ。でも俺は『エリザベート』が終わったばっかりだから(※収録時)。4ヶ月間、『エリザベート』だけをやってた。

中川:今年何月から?

井上:何月からだろう。今10月でしょ?7月からやってた。

中川:俺も7月からちょうど『ジャージー・ボーイズ』やってた。同じ時期だ。

井上:この前会った、島健さんのコンサートが6月か7月じゃなかった?

中川:そうか。

井上:6月6日だ。島健さん、6月6日、66歳のコンサート。

中川:あの時、稽古中だったんだね。ソンちゃん(成河(ソンハ))が初めてルキーニをやるということで。

井上:俺が「最後のダンス」を歌って、あっきーが『ジャージー・ボーイズ』歌ってたもんね。

中川:歌ってました、「Can't Take My Eyes Off You」。

井上:『ジャージー・ボーイズ』見に行けなかったんだけどどうだった?

中川:よかったよー。

井上:すごい評判だったじゃん。

中川:ホントね。

井上:評判良すぎて、見る必要ないなって。

中川:なんでやねん!見ようよ。

井上:え?評判いいやつは、アレじゃん。

中川:とりあえずOKだろうと。

井上:いいだろうと。どうせチケットも売れてるんだろうと。

中川:えらいね。

井上:あっきーが素晴らしいんだろうけどね。

中川:だけどさ、チケットが売れるというのは一つの結果じゃないですか。

井上:結果ですよ。

中川:俺、すごく大事だと思う。出演者や共演者のファンがいて、ミュージカルが好きな人もいて。そういう人が見に来てくれるのもあるけど、その中でも一番になりたいじゃない。

井上:それはどういうこと?

中川:要するに結果を出したいじゃない。一番というのは作品としてね。

井上:一番良い形で。

中川:同時期に掛かっている作品の中でも。そういうことを考えると、どうしたらこの作品が、自分が関わったこの作品が成功するのか。すごく考えるようになりました。

井上:特に中心に立つ役だと。

中川:ほんとだよね。

井上:責任も多いし。

中川:よっしーは主役としてずっと走り続けてきてるけどさ、もちろん主役って誰でもできるものじゃないと思うんだけど。

井上:もちろんね。選んでもらわないとね。

中川:そうだけどさ。一歩引いたところで、2番手3番手だからこそ、経験できたり見えたり、足りないところをどうやって。おこがましいけど、自分にできることで何があるだろうって。このカンパニーが更に良くなるために結構考える。

井上:全体を見てね。

中川:だから『ジャージー・ボーイズ』で自分が主演でやらせてもらって。あれは4人の物語なので、4人主演だと思っているんですが。その中でも座長として関わった時に、すごくその経験が活きてきたかな。

井上:そうか。あっきーも主役が一番多いよね。

中川:あんまりこだわってない。

井上:2番手3番手みたいなのもある?

中川:むしろ主役やりたくない。正直言うと。

井上:わかるよ。主役やりたくない宣言が出たところで・・・

中川:スカイツリーですね。

井上:ここが一番よく見えるところですか?すごいなスカイツリー。

中川:ここまで走ってきてちょいちょい猫ちゃんがいたり、おじいちゃんがいたり、ここで暮らしている人たちを横目に見ながら、この非現実的なタワー。

井上:比較的のんびりしてるよね、一つ道を入ったら。浅草寺の前はすごい人でしたけど。(スカイツリーに)登ったことある?

中川:このあいだ登ったんだよ。

井上:うそー。

中川:(よっしーは)登った?

井上:ない。どうだった?

中川:ホントに天空っていうかすごく高いところにいる感じ。実際高いんですけど。

井上:今日はスカイツリーには登らないですけど。

中川:よかったですよ。結構、浅草とかスカイツリーとか、地元仙台の同級生や幼馴染が来た時に観光で行ったの。

井上:東京って意外と観光するところないんだよ。

中川:(スカイツリーには)来た?

井上:俺、下まで行ったことある。なんかモールみたいなのあるでしょ?

中川:ソラマチ。

井上:そこに家族や友人が遊びに行ってて、迎えに行くとか。あとは稽古場が近いじゃん、すみだパークスタジオ。スカイツリーを見るとそれを思い出してちょっと緊張するの。稽古場って基本緊張して行くじゃない。「あースカイツリー近くなったら稽古場近いな、ドキドキ」というのを見ると思い出す。

中川:俺は全然緊張しない。

井上:うそ、緊張しないの?

中川:なぜなら家からも見えるんです。

井上:あ~。

中川:会社からも見えるんです。

井上:常にスカイツリーを見ながら過ごしてるのね。

中川:俺の一部みたいな感じ。

井上:どういうことだよ(笑)

中川:よっしーからするとあの稽古場を思い出すのね。

井上:そう。すみだパークへ緊張しながら稽古場に行っていたのを思い出す。ちょっとピリッとするんだよね。

中川:今は?

井上:今も「ああいいな、きれいだな」とは思わない。

中川:今の気持ちをミュージカル風に表現して歌ってもらっていい?

井上:俺が?!なんだろう・・・ちょっとやってもらっていい?

中川:たかーく♪たかーく♪空まーで伸びるー♪それは♪

井上:えらいね。

中川:イエス♪スカイツリー♪

井上:Ohスカイツリー♪

中川:雲に手が届きそうだね♪

井上:空に伸びてゆく♪

中川:僕たちの手~二本の手~♪

井上:もうすぐ♪

中川:二本の手♪

井上:雲の♪

中川:その先に♪

井上:その先は何?♪

中川:宇宙♪

井上:宇宙に♪

中川:二本の手で♪

井上:飛び出そう~♪

中川:Yeah♪

『それゆけ!ミュージカル応援し隊 井上芳雄の小部屋』ゲスト:中川晃教_2

井上:俺、こういうの全然できないんだって。

中川:俺、こういうの好きなんだよ。

井上:全然できない。

中川:こないだ『フランケンシュタイン』の制作発表の後の撮影で、柿澤(勇人)くんに振ったわけ、ここからミュージカル風にやろうって。そしたら「中川さんマジで嫌いになりました」って言われた(笑)。

井上:俺もホントに(笑)。

中川:無茶振り(は苦手)?

井上:バラエティとかの台本で、“ここでちょっとミュージカル風に”ってあるでしょ。すみません、そういうのちょっとやらない…って。

中川:言う?言っちゃう?

井上:言う!

中川:ダメだよ。だって俺たちさ、今何時~?♪とかそういうのをいっぱいやってるわけじゃない。その勢いでやればいいじゃない。

井上:でもあれはさ、作曲家が作ってくれたやつじゃん。

中川:なるほどね。クオリティのことね。

井上:俺は今思った、あっきーは曲作るわけじゃん。モチベーションがある。俺にはないから。歌うモチベーションしかないのね。ある曲を。

中川:でも身体に染み付いてない?あのミュージカルの感じ。いい意味でのあの独特な感じ。

井上:いやー。

中川:誰も何も言われてないのにやれる時あるじゃん。譜面もらって稽古してて。

井上:自然にね。

中川:あの感じが、今見たこのスカイツリーから・・・たとえばあれが『エリザベート』の何かのシーンと重なったとするじゃん。

井上:全然ないんだよな。

中川:♪~

井上:もういいから!

中川:オッケー。

井上:すごいよ。好きなんだね。

中川:結構好き。

井上:自分から振ったもんね。

中川:俺たち、二本の手じゃん。

井上:二本と日本を掛けてるの?

中川:Wミーニング。気づかなかった?

井上:全然気づかなかった。

中川:俺よくスルーされる。

井上:すごいね。

中川:すごくない(笑)

井上:いや、すごいよ。そのテンションがすごい。やろうという気持ちが。サービス精神ともいうのかな。

中川:俺たちのミュージカルの仕事って、エンターテイメントですよ。

井上:そうだね、人を楽しませてなんぼだよね。

中川:吉本興業の『吉本百年物語』が大きかったかな。間寛平さんの兄弟役で出演した。

井上:やってたね。花月で。

中川:いろんな人と会ったんだけど、あれ間近で花月に来るお客さんって、ビール飲みながらとか、観光客もそうですが、笑いに来てるの。劇場に。

井上:(人力車が)スピードアップしてきたよ。話の内容とともに。

中川:お客さんの笑いがどんどん増幅するように、稽古したとおりの芝居をやるんだけど、間寛平さんがちょいちょいアドリブ入れてくるわけ。客席の空気を読みながら。ちゃんと最後は物語に戻すんだけど。これがコメディアン、エンターテイナーかって。

井上:鍛えられ方が違うだろうね。僕たちは基本的に書かれたものをやって、あんまりアドリブすると怒られたりするもんね。

中川:どう、よっしーは?

井上:俺もそうだね。

中川:はっと思い出す?作品とか経験。

井上:逆にバラエティとかトーク番組もそうだけど、普段ミュージカルをやっているのでは経験できないジャンルがあって、そこに行った時に、「このジャンルはこういうふうになってるんだ」って気づくじゃない。ドラマとかもそうだけど。映画とかも。その違う引き出しが必要になった時、面白いと思う。

中川:よっしーはドラマとか映画もやってるじゃない。

井上:あっきーもいろいろやってるでしょ。

中川:でも俺にとって、歌と芝居は自分の中で安心感があるのね。現場的に。でもテレビの現場とか撮影現場ってまだわかんないの。

井上:アウェイ感ある。それはいまだにある。

中川:でもすごいやってるじゃん。

井上:結構やっているし、いまだにあるんだけど、それでもいいのかなって。もちろんホームになればやりやすいんだけど、いつまでもアウェイ感があるまま、だからこそ頑張るみたいな。「よくわからないけど一生懸命やります!」みたいな、それはそれで必要なんじゃないかな。ミュージカルに行くとみんな、「あっきー!あっきー!」って言って、「こういうところがいいよね」とか「こういうのがちょっと苦手じゃない?」とか、みんなわかってる。それもすごく心地よいけど、そうじゃないところで、「こいつ誰?何ができるわけ?」みたいな視線を感じながらやるっていう。

中川:Mだね。

井上:Mだね。それはあるね。あっきーもいろんな仕事をやってると思うよ。どうなの?基本スタンスは何でもやるよって感じなの?それともこれはやりたい、やらないというのはあるわけ?

中川:俺、基本的に自分で仕事を選ばないんです。

井上:選ばない?

中川:選んでもらう一方なの。

井上:事務所の人なりが、これやったらいいよって?

中川:「中川にこの役やらせたい」とか、「中川がここに出てたら面白いんじゃない?」みたいな。「こういうことやってなかったんですか?」って、たとえば歌舞伎役者の方とか「一緒にやってたと思ってた、うそー!?」とか言われる。そこから出会いが出会いを生んで、自分の可能性が広がる。そういうのが好き。

井上:自分が選んでない仕事で、なんでこんなのやらせるのってないの?こんなはずじゃなかったみたいな。

中川:びっくりすることあるよ。たとえば企業の懇親会みたいな。歌を歌ってくださいって依頼があって、ピアノがおいてあって弾き語りとカラオケとミュージカルの曲を1、2曲歌って、15~20分くらいのライブイベントをやるわけです。でもみんな酔っ払って、歌を聞いてないとか。

井上:結婚式の披露宴状態だ。

中川:「なんで俺をここに呼んだ?」みたいな。誰も聞いてないじゃん。でも、なんかああいうのって勉強になるね。俺ってテレビにも出てないし、お茶の間キャラじゃないから。

井上:全国区とかでもない。

中川:だから、単純にそういうのに食らいつきたい人が来てたら「わーっ」となるけど、俺の勝負するポイントはそこじゃないから。歌だし。テレビに出ること、全国区になること、お茶の間に行く、エンターテイナーとして僕を求めている人たちのところに行く、自分がそこにちゃんと投げられた球を返すことも大切だなって。

井上:誰かがあっきーがそこに来てほしいと思ったわけだもんね。

中川:それをやらないと自己満足になっちゃうわけよ。自分がやりたいことだけやってたら。自己満足は自分がやりたい音楽だけ、書きたい自分の音楽だけを書く。そこだけでいい。それ以外はなるべくいろんな扉を開きたい。

井上:そうだよね。行ってびっくりする仕事でも、何かしら得るものはあるもんね。

中川:あるね。

井上:どうやったらこの人たちの興味を惹きつけられるんだろうとか。一生懸命やったけどダメだったとか。何かが引っかかって笑ってもらったりとか。俺も最近のテーマは、自分のことを知らない人にどうやって興味を持ってもらうか。わかりやすく“イケメン”とか、わかりやすく“美声”とか。歌を歌えば、ある程度は「上手いね!」とかなるんだろうけど。歌も歌えない状況だったらどうするか。トークだけとか。

中川:どうするの?トークだけだったら。

井上:最近学んだのはとにかく自虐。「どうも井上です~。ミュージカルでプリンスをやらせてもらっています。でももう37歳なんですけどね!」みたいな。そこから入る。

中川:それってある意味、昔は妖精、今は悪魔みたいな。

井上:妖怪ね。

中川:そうそう。それみたいな。

井上:とにかく下から入っていって。

中川:みんながとっつきやすいところからいく。

井上:僕なんて37歳なんですけど、プリンスって呼んでもらってて…みたいな。そこはすごく考えるよね。同時にどこかでお茶の間の人気者にもなりたいって夢を捨てきれない自分もいる。そっちの方がやりやすいこともたくさんある。

中川:みんな喜んでくれるからね。ミュージカルシーンを牽引しているから、よっしーは。

井上:いやいやいや、みんなそうですよ。

中川:責任感もあります?

井上:そうだね。

★☆★二人の楽しいお話はまだまだ続きます!後半はこちらをクリック★☆★

◆放送情報
『それゆけ!ミュージカル応援し隊 井上芳雄の小部屋 ゲスト 島田歌穂』
2月11日(土・祝)午後5:10 WOWOWライブ
2月14日(火)午前10:40 WOWOWライブ
番組公式サイト
http://www.wowow.co.jp/detail/109809/003/01

☆『井上芳雄の小部屋』スペシャル映像公開中!
「ミュージカル応援し隊」公式サイトはこちら
http://www.wowow.co.jp/stage/musical/

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