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【エンタステージ2015総まとめ】2.5次元演劇、2015年の進化をふり返る!

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日本独自の舞台作品として、更なる飛躍を遂げる2.5次元演劇。今年もたくさんの演目が上演され、日本のみならず、海外からの集客も手伝って、より一層の盛り上がりを見せた。これまでの人気の舞台の新たなシリーズから、今年上演された新たな作品までを振り返ってみたいと思う。

2015まとめコラム2.5次元編

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今年の作品の中で特に注目を浴びたのが、『デスノート The Musical』、『ライブ・スペクタクル NARUTO-ナルト-』、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」の3本。
2003年から「週刊少年ジャンプ」に連載され、社会現象にもなった人気漫画の世界初演、『デスノート The Musical』は、演出・栗山民也、楽曲・フランク・ワイルドホーンという豪華タッグが実現。キャストには、小池徹平、浦井健治、柿澤勇人、吉田綱太郎、濱田めぐみ、加賀丈史という、錚々たる顔ぶれが揃い、それぞれが存分にその役柄を演じ切り、私たちも引き込まれた。本作は韓国でも韓国人キャストで上演され、夜神月役にホン・グァンホ、L役に人気グループ「JYJ」のキム・ジュンスと、人気、実力を兼ね備えたキャストが起用され、現地でも話題となった。

海を渡ったミュージカルといえば、『ライブ・スペクタクル NARUTO-ナルト-』。国内4都市のほか、マカオ、マレーシア、シンガポールでのワールドツアーを敢行。芝居・ダンス・アクロバット・パフォーマンスの連続で、まさに“ライブ・スペクタクル”という内容で観客を沸かせた。

また、演出をウォーリー木下、脚本を中屋敷法仁が手掛け、いま旬なクリエイター達が集結した、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」。“人間による演劇”と“映像技術”というアナログとデジタルの融合を舞台上で実現させ、また一歩、舞台演劇の進化を感じさせた。芝居、歌、ダンス、そして映像と、さまざまな要素をボーダーレスに取り込みながら進化を続ける2.5次元演劇の世界において、一つの方向性を示した作品と言えるだろう。

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今あげた三本は話題性も高く、いずれも素晴らしい作品ではあったが、2015年の2.5次元舞台No.1として、【第二章】學蘭歌劇『帝一の國』-決戦のマイムマイム-をあげたいと思う。
原作は「ライチ☆光クラブ」の作者でおなじみの古屋兎丸。生徒会長の椅子をめぐり、少年達が派閥争いを繰り広げるというストーリー。第一章は2014年4月から5月にかけて舞台化、第二章となった本作も、前作同様、脚本をナイロン100℃・ブルドックヘッドロッキングの喜安浩平、演出をダンスカンパニーである劇団宇宙レコードの小林顕作が務め、好評につき、今年は大阪でも上演された。
木村了扮する定一はじめ、いずれ劣らぬ強烈なキャラクターたちを俳優陣が見事に演じ、会場を爆笑の渦に巻き込んでいた。使用されていた楽曲もダンスナンバーからバラード、ポップスまで多岐にわたり、最後にはさわやかな感動も・・・。これ以上ないエンターテイメント性が盛りだくさんで、観るものを最後まで飽きさせない作品だった。
本シリーズは来年2016年3月に、【最終章】學蘭歌劇 『帝一の國』-血戦のラストダンス-が開幕となる。この作品をもって完結ということで寂しい限りだが、最終章はまた更なるエンターテイメントが盛り込まれているだろうと期待が膨らむ。
なお、【第二章】學蘭歌劇『帝一の國』-決戦のマイムマイム-は、12月18日(金)にDVDが発売された。2.5次元舞台を見たことがない人も、作品の完成度の高さに驚くことは間違いない。ぜひ一度ご覧いただきたいと思う。

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来年2016年も2.5次元舞台はたくさんの公演が予定されている。最後に来年の展望に少しふれておきたい。「テニミュ」「NARUTO」(いずれも週刊少年ジャンプ)「弱虫ペダル」(少年チャンピオン)など、これまでは、どちらかというと舞台化=男性向けコミック・アニメという傾向があったが、今年上演された『デスノート The Musical』をはじめ、現在中国で上演されている、ミュージカル「黒執事」‐地に燃えるリコリス2015‐など、女性にもなじみのある作品の舞台化が増えてきている。2016年は女性向けコミックの話題作が次々と舞台化。1月開幕の『花より男子 The Musical』は、原作から飛び出してきたようなキャスト陣と、脚本・青木豪、演出・鈴木裕美、音楽・本間昭光という豪華なスタッフでどんな作品になるのか、注目の作品。また『終わりのセラフ』『さよならソルシエ』などの大人気コミックス原作の作品も来年続々と上演される。そして2016年夏上演予定の『王家の紋章』は浦井健治、宮野真守、濱田めぐみなど、ミュージカルファンにはたまらないキャストが揃う。いずれも女性コミック愛読者には待ち遠しいタイトルが勢ぞろいだ。今後もさらに進化する2.5次元舞台にますます注目が高まることだろう。

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