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いま、歌舞伎を観に行こう!

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「興味はあるんだけど、なんだか色んな面でハードルが高い感じ…」

「歌舞伎」と聞くと、そんなふうに思っている人が意外に多いんです。でも、歌舞伎って、なにも難しいことはないし、人ぞれぞれの楽しみ方も追求できる。すごくハマりがいがある演劇ジャンルのひとつなんです。興味があるならぜひ観に行ってほしい!
そこで、歌舞伎初心者さんへ、歌舞伎鑑賞のコツを伝授。みなさん、“ジャパンカルチャー”歌舞伎への第一歩を踏み出しましょう!

関連動画:歌舞伎NEXT『阿弖流為』(アテルイ)製作発表

「歌舞伎」は江戸の庶民の娯楽として生まれた

能や狂言は江戸幕府の公式行事にて演じられる、完成され、江戸初期においてすでに円熟した芸能であったのに対し江戸初期に庶民の娯楽として生まれたのが歌舞伎。歌舞伎の語源は、「傾(かぶ)く」から。流行の派手な衣裳を着て、常識にとらわれない行動をする者たち「かぶき者」からきたとされています。“既存の考えにとらわれず常に流行を取り入れつつ、人々を楽しませる”この精神が受け継がれ続けている演劇が「歌舞伎」なのです。
しかし、明治以降、「新派」「新国劇」などの新たな劇団が登場し、歌舞伎は「古典芸能」の色彩を帯びるようになります。また歌舞伎の内部においても、より格調高い演劇に改良しようとする動きなどが起こります。これらも手伝って現代の“歌舞伎=敷居が高い”イメージに脈々と受け継がれているのではないでしょうか。本来歌舞伎は“大衆向けの芝居”なのです。


「歌舞伎を観に行ってみたい」と思ったら…

インターネットでこれから上演される歌舞伎公演をチェックしてみましょう。歌舞伎公式総合サイト<歌舞伎美人(かぶきびと)>や、チケットぴあ、イープラスなどで、近々に上演される歌舞伎公演について知ることができます。ちなみに、歌舞伎公演のチケット購入はこれらのサイトで購入できます。そのほか、電話や窓口、松竹歌舞伎会、各種クレジットカードの優先予約など、いろいろなパターンがあります。
また、周囲に「歌舞伎を観にいきたいんだけど、歌舞伎に詳しい人いないかな?」と聞くのもよいでしょう。意外と身近なところに“歌舞伎ツウ”はひそんでいます(笑)。運良く見つかったなら、いろんなアドバイスがもらえるかもしれません。

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観に行く歌舞伎公演はどうやって選べばいい?

歌舞伎公演は、通年通して上演されている「歌舞伎座」のほか、「国立劇場」「新橋演舞場」「大阪松竹座」「京都四條南座」「博多座」などの全国の劇場で上演されています。どの公演を観るか決める際の決め手はそれぞれあるでしょうが、初心者なら“演目”か“役者” で決めてはいかがでしょう。
まずは演目。物語のあるものから舞踊ものまで、その内容もヒーローものや恋愛、怪談ものなど歌舞伎にはさまざまなジャンルの何百もの演目が存在します。公演情報を調べれば、上演される演目と簡単な内容が紹介されているので、そのなかに興味のあるものがあったらそれを選ぶのも良いですし、迷った時には、教科書や小説、TVドラマなどで見聞きしたことのある歴史上の人物が出演する「時代物」を狙ってみては?例えば、武蔵坊弁慶と源義経が登場する『勧進帳』や、赤穂浪士の討ち入りを描いた『仮名手本忠臣蔵』など。歌舞伎に限った話ではありませんが、「その名前・事件は知っている!」だけでぐんと身近に感じることができるかも。
また、好きな歌舞伎俳優が出演する公演を選ぶのもいい方法です。片岡愛之助、市川猿之助、市川海老蔵、尾上松也…いま、多くの若手歌舞伎俳優がドラマや映画などの映像作品や、歌舞伎以外の演劇作品に出演し活躍しています。映像とは違った、彼らの歌舞伎俳優としての演技を観たら、さらにハマってしまうかも。


人気歌舞伎俳優の特別公演、新作歌舞伎も見逃せない!

今年2月、市川海老蔵と中村獅童が宮藤官九郎の脚本、三池崇史演出で上演された『六本木歌舞伎』が大盛況。この夏以降も、2002年に新橋演舞場で市川染五郎主演で上演された劇団☆新感線の『アテルイ』が、同劇場で歌舞伎『阿弖流為(あてるい)』として帰ってきます。また、現代の舞台演出を盛り込む「スーパー歌舞伎Ⅱ」第2弾として、市川猿之助主演で大人気コミック『ワンピース』が歌舞伎になることが発表。2015年10・11月の上演が決定されています。

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チケット料金が気になるなら「三階B席」「一幕見席」を

歌舞伎と言えば、チケットが高そう、というのが一般的なイメージかも。確かに、「歌舞伎座」のチケット料金を見ると、舞台から近い席はだいたい18000円程度。でも実は歌舞伎は1回の公演で、なんと3~4演目が観られて、その上演時間は約4時間。半日ゆっくり歌舞伎を堪能できると考えれば、それほど割高な感じではないのかも。とは言っても、初めての人にとってはちょっとした出費ですよね。そんな人にオススメなのが4000円程度で観られる「三階B席」はどうでしょう。舞台からちょっと離れますが、一番高いの数分の一で楽しめるんです。さらに、歌舞伎座ではもっと気軽に観られる「一幕見席」というものがあります。これは1公演で上演される数演目の中から1演目が三階Bのさらに後ろの席で観られて、その料金はなんと1000円程度という超お得チケット。各公演は全幕がつながっているというわけでもないので、これこそ歌舞伎を“お試し体験”するには最適かも。ただ、この「一幕見席」は席に限りがあり、当日窓口でしか購入できないため、人気演目によっては通常のチケットが取れなかった人も狙っているので、争奪戦になることもあります。


歌舞伎を楽しむ方法は、劇場だけではありません

何回か生で歌舞伎公演を楽しむと、もっと「歌舞伎のことがもっと知りたい!」と思うはずです。歌舞伎の知識が深まると、より楽しく歌舞伎を観ることができます。
まず、気軽に触れられる機会といえば、テレビでみる舞台放送。NHK教育の「にっぽんの芸能」「古典芸能への招待」、CSチャンネル衛星劇場の「特選歌舞伎」などで、最新公演を観ることができます。映像といえば、近年人気が高いのが「シネマ歌舞伎」。全国の映画館の大スクリーンで、過去の人気作を楽しむことができます。各地のカルチャーセンターなどで開催されている「歌舞伎鑑賞講座」に参加して、歌舞伎仲間を増やすのもまたよし。また、歌舞伎座タワーの5Fにある「歌舞伎座ギャラリー」(入場料500円)では随時歌舞伎に関する企画展示があります。観劇前、後に立ち寄って歌舞伎観劇モード、余韻に浸るのはいかが。

***

このように、歌舞伎の奥はふか~いんです!
まだまだ歌舞伎にまつわる情報はありますが、個々に楽しみ方を見つけていくことも歌舞伎の楽しみのひとつではないでしょうか。まずは飛び込まないと始まりません。ぜひ、この機会に歌舞伎への扉を開いてみませんか?

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